FileMaker の集計のナゾ

FileMaker の集計はちょっと変わっている。集計フィールドというものを作るだけでなく、集計の基準となるフィールドを指定した集計用のレイアウトパートを作って、そこに乗せて、さらに、ソートをして、やっと集計値にお会いすることができる。

10より前のバージョンだと、これにさらにプレビューモードに切り替えるという操作が必要だったが、10 ではダイナミックレポートという機能によって、そこまではする必要がなくなった。有り難いが、これって、実は10年(?)以上前のクラリスワークスのデータベースで実現されていたことなのですね。

それを新バージョンの目玉機能のように取り上げるのは何だかなとはおもいつつ、でも、良くなったことは素直に喜びましょう。何事も、良い面を見ることが大事。実際、良いところが多いからこそ、長年の付き合いになっているのだし。

でも、相変わらず、ナゾの部分もある。集計関連だと、ダイナミックレポートに対応したのでブラウズモードで表示することができる。その時の対象レコードが100件だったとして、集計パートだけのレイアウトだと集計結果は10件ということが起こりえる。例えば、対象の商品が100件、カテゴリごとの売上集計金額の単位だと10件という感じです。

この時、FileMaker のステータスツールバーには、対象レコードが100件の表示。しかし、小計パート上の集計結果の繰り返し行は10件。ちょっと違和感を感じるわけです。

ちなみに、この時、レコード移動するスクリプトを走らせると、レイアウトには見えてない各レコードのボディを移動しているような動作になる。目の前に見えている集計結果ごとの値をどこかに転記しようとしても、レコード移動だけでは対応できない。

SQL の集計関数を使った SELECT のように素直に1レコードごとの結果が返ってくれば良いのになと思いつつ、回避策を講じるのでした。