FileMaker Go と iOS 4.2

先日、スティーブ・ジョブズのキーノートに釘付けになっていた方も多いと思いますが、私もそのクチです(笑)。
iPhoneiPad ユーザでもあるので、iOS のアップデートの情報は楽しみにしていた点ですが、果たして、期待通りの内容となっていました。

なかでも、iOS 4.2 で実現されるという「ワイヤレス印刷」。特に、iPadシンクライアント、顧客に見せる、顧客が操作できるデバイスとして利用される場面が増えてくるでしょうから、印刷して資料を渡せるようになるのは、大きなメリットでしょう。

ただ、機能の詳細が分からないのですが、iOS 4.2 が出て、すぐに FileMaker Go で印刷ができるようになるかというと、よく分かりません。アプリ側がその API を利用するようになって使えるような機能だと、FileMaker Go のアップデート待ちという状況もありそうです。

FileMaker(Proの方)は基本的にプリンタの用紙設定サイズに合わせて、印刷を行います。FileMaker Pro で開発を行う必要がある FileMaker Go システムだと、どうやって用紙サイズを知ったり、出力できたりするのかは、まだ詳しい解説や資料もなく、今後の Apple 社や FileMaker 社の発表内容に注目するしかないようです。

FileMaker Go も、FileMakeriPhone/iPad 版というよりは、FileMakeriOS 版と考えた方が良いかもしれませんね。iOS は今後もハイペースで進化を続けるでしょうから、FileMaker Go もそれにともなって、少なくとも OS 標準のサービス類には対応していくことで機能アップを続けていくでしょう。

数年おきのバージョンアップがルーティン化している PC 版の更新間隔と比べると、より細かい頻度でのアップデートがリリースされることには期待したいものですが、その結果、PC 版とは別の進化の方向も出てくるかもしれません。

データベースの基本機能は同じでも、画面方向の変化によるスクリプトトリガ、カメラやフォトライブラリからの画像取り込み、電話録音、3軸ジャイロスコープや加速度センサーへのアクセス(取得関数経由?)など、FileMaker Go に固有の機能が付いていくことは十分にありえるでしょう(iPhone/iPad市場に真面目にコミットしていくなら)。

FileMaker GO は、最初のリリースバージョンという視点からすると、「再現性」という点で非常によくできていると個人的には思います。今後は、また別の面での機能性に期待したいですね。