カスタムレイアウトスタイル、カスタムラベルの作成

FileMaker には、あまりユーザに知られていない、ちょこっと便利な機能もある。
カスタムレイアウトスタイル、カスタムラベルは、その代表格のひとつかもしれない。

カスタムレイアウトスタイルは、「新規レイアウト/サポート」ウィザードの「レイアウトスタイルの選択」のステップで表示されるデザインテンプレートです。このテンプレートは、XML 形式のテキストファイルで、中身を見てみると、結構簡単な構造になっています。

開発の度に新しいデザインテーマを作成するほど、デザイン力があり余っていて、時間のある方は別にして(笑)、普通はある程度のデザインパターンを使い回す人が多いのではないでしょうか。

図形やボタンなどのオブジェクトはコピーして持ってくるしかありませんが、パートごとにデフォルトのフォント、フォントサイズ、スタイル、フォントカラーを指定できるだけでなく、フィールド書式、パートの塗りつぶし色などもテンプレート化しておけば、手作業でパターンを揃える手間を省くこともできます。

作り方は、ちゃんとヘルプにも記載されています。
カスタムレイアウトスタイルの作成(FileMaker Pro Advanced)

もうひとつは、カスタムラベル。「新規レイアウト/サポート」ウィザードでラベルタイプを選んだ後の「ラベルレイアウトの指定」のステップで表示される標準ラベルのリストに表示されるテンプレートです。

こちらも XML 形式でファイルが保存されています。ファイルの置き場所は下記だったと思います。
FileMaker のインストール場所)/Extensions/Labels/LabelsJP.flb

標準のラベル製品以外のものを使いたい場合、自分でサイズ取りを定義しておけば、作るたびに「カスタムラベル」の欄で数字を確認しながらタイプしないで済みます。しかも、他のファイルやマシンにコピーして再利用が可能なのが、二度美味しい点です。

XMLインポート、エクスポートも、非常に強力な機能で、様々な書式の XML 形式への/からの変換が可能です。「データ交換する相手側のシステムがないから使い道がない」という人でも、Excel、Word などとのデータ交換であればどうでしょうか?CSV、単なる差し込みなどでは不可能な書式や計算式を含んだファイルを自動作成することが可能です。

さらに、Web 公開の PHP 対応の元祖 FX.phpFileMaker 標準の PHP APIXML 公開の機能を経由して動いています(Rfmもですね)。XMLFileMaker の様々な部分で関係しているのです。

ということで、XML を使いこなすと良いことが一杯あります。
カスタムレイアウトスタイル、カスタムラベルあたりを手始めに、ちょろっとこの道に踏み込んでみてはいかがでしょうか。