[ファイルを開く]スクリプトステップ

実にご無沙汰の更新となってしまいました。何でも某 KP 社はこの夏とても忙しいことになっていたような。

暑い上に忙しいと、みんなが口数が減って、殺気立ってくるので、あまり楽しいブログネタが出てきません(笑)。そういえば、ここ数日2台あるエアコンのうち1台の調子が悪く、涼しい会議スペースにみんなが移動してしまったという事件もあった模様です。

さて、FileMaker についての話題ですが、今回は[ファイルを開く]スクリプトステップです。おそらく、このスクリプトステップを使ったことのない開発者はいないと思われますが、意外に「もっと、こうだったら良いのに」といった話は聞いたことがありません。みんな満足しているのでしょうか?

ブログ主は、はっきり言って不満です。どうあってほしいかというと、このスクリプトステップのオプションとして、ファイルを開くアカウント情報をオプションで設定させてほしいのです。

ご存知の方も多いと思いますが、FileMaker はあるファイルから別のファイルを開くとき、同じアカウント名、パスワードが存在すれば、アカウント情報が継承されます。FileMaker は、複数ファイルにまたがるアカウントの管理機能がないので、元ファイルのアカウントを基準にするのは、シームレスな使い勝手を実現するために、まあ妥当な仕様でしょう。

問題は、この仕組みが一連のファイルの間で同じアカウント名、パスワードの設定があった場合にのみ有効という点です。わざわざ複数のファイル間のアカウント管理機能を開発するほどではない時には、デフォルトのアカウントを設定しない限り、ファイルを開く時に認証のダイアログが表示されてしまうわけです。

デフォルトのアカウントを設定するということは、アカウント名、パスワードを知らない人でもとりあえずファイルは開けてしまうわけで、対策を施したとしても、セキュリティ的に好ましい状態ではありません。なので、現在のアカウントとは違うが、アカウントを指定して他のファイルを開くという機能がほしくなるのです。

まあ、[再ログイン]を駆使してできなくはないのですが、別のアカウントに変わってファイルを開いた後、元のアカウントに戻るという処理をしなければならないので、面倒ですし、途中でエラったときの処理も慎重に行わなければなりません。

結論、「[ファイルを開く]スクリプトステップに、アカウント名、パスワードの設定オプションを付けてほしい」でした。

余談ですが、今年も「FileMaker カンファレンス」が開催されるようです。開発者、ユーザの交流、技術情報、商品、ソリューション情報の共有などのためにも、とても良いことだと思います。なにせ、情報の少ないソフトウェアは使えませんから。

某 KP 社は、今年もショーケースを出展するとのことです。
FileMaker カンファレンス 2010 のお知らせ

しゃちょーも FileMaker Go のテクニカルトラックでスピーカーをするそうなので、是非がんばってほしいものです。